あのとき俺は本気でブチギレタ。絶対にゆるさねえ。
あのときの俺の怒りは間違いなく人生で5本の指に入るほどのブチぎれっぷり。
クリの人を殺されたカカロットよりも
時間静止時間が10秒しかないのに、わざわざその辺からロードローラー拾ってきて止めさそうとした黄色いおっさんを見たときよりもブチギレた。
あまりにもブチぎれたため、今まで俺の記憶の奥底で封印されていたこの忌々しい記憶。
だが悲しいかな、先ほど二つの出来事によって呼び起こされた。
一つ目の出来事は『山田』だ。
実家はマンションなんだけど、下の階に幼馴染の山田君が住んでるんですよ。
この山田君が今福祉の仕事してるらしい。
そんな内容の話をされたとき。
二つ目の出来事は『うんこ』だ。
うんこについて会話をしたとき。
まあ、小学生の頃うんこすると煽られて悲しい目にあったよね。という誰もが共感できる話。
『うんこ』と『山田君』が交差するとき、物語は始まる――!!
あれは俺が高校生のハナタレの頃の話。
俺はホームセンターで『うんこ』をしていた。
小学生の頃は絶対に外ですることを禁じられていたうんこも
高校生の僕にとってはもう大解放。
この開放感が絶望にかわりそして大地を揺るがす怒りに変わる…。
そんなファッキンライトな出来事が起ころうとは、この時の俺は微塵も思ってもいなかっただろう。
――突如、悪魔どもは来た。
なんか急にドンドンなる扉。
ノックなんて生易しいものではない。
外の声「オラー!『山田』!うんこしてんじゃねえぞ!」
外の声「うんこwwwww『山田』がうんこwwwww」
ヤマダという人に対する罵声が飛びかっている。こんな事態中々お目にかかれない。
なんでこんな事態になってるのか
うんこをしながら冷静に顔だけダンディになって仮説を立ててみた。
声から判断するに、外にいるのは小学生だと思われる。
そして浴びせられるヤマダへの暴言と罵声。
これは…、俺とヤマダなる彼らの知人とを勘違いしてらっしゃる?そしてうんこするヤツはバカだと思ってるご年齢のようだ。
そんなことを考えてる間にもどんどんエスカレートしていく糞ガキども。
ガキA「オラオラwおまえのあだ名は明日からうんこマンだからな!」
ガキB「うんこwwwwwww」
ガキC「くせーww」
ガキD「ポテトチップスコンソメ味うめー」
小学生の頃のTRAUMAもあり、どうしていいかわからない僕。
わかるのはガキDがデブということだけである。
ガキA「よっしゃ!上の隙間からどんな顔してふんばってるのか見てやるぜ!おまえら馬乗りになれや!山田ここがおまえの死に場所や!」
や、野郎 なんてことを思いつくんだ… こいつは…やばい…ぜ
っていうかなにこのトイレ。なんで上あんな隙間あんの?めちゃくちゃあるやん。馬鹿なの?死ぬの?
ガキA「オラwwww山田君wwwwwこんにちww・・・・・・・え?」
俺「や、やあ。」
ガキA「…。」
俺「…。」
どんがらがっしゃーん!
ガキA「逃げろおおおおおおおおおああああああああ!!」
一斉に撤退する糞ガキども。
その瞬間僕の怒りは頂点に。
今までの数々の無礼に加え侘びのひとつもなしかコラぼけええええええええ!!
俺「まてや!!コラアアアアアアアアアア!!!ぶKっこちぐぇろPふぇくぉP!!!!」
思いっきり噛むほどブチギレル僕。
その便所からの怒りの飛び出しは翔陽戦前に七番の人にブチギレタ三井君以上であった。何人たりともおれのうんこを邪魔するやつは許さん。
ガキども「ぎゃあああああああああああ!うんこがきれたあああああ!!」
俺「誰がきれのいいうんこじゃああああああああ!!ぶっ○す!!!!!!!」
俺とガキのホームセンター全体を巻き込んだ大惨事。
第三次うんこ対戦が勃発した最中、俺に助っ人が。これぞスケットダンスである。
そいつは俺と一緒にホームセンターにきていた男であった。
俺「太田あああああああ!!そのボケどもをとめろおおおおおおおあああああ!!!」
太田「え?なにしてんのおまえは。そんなことよりたこ焼きくわねえ?」
俺「え?あら、おいしい。」
逃げられた。
太田のアホが持ってたたこ焼き食ってたら時間ロスして逃げられた。
しかも店員さんに騒いでたから怒られた。
太田も怒られてた。太田のほうが怒られてた。
ちくしょう・・ちくしょおおおおおおおおおー!!
しかし、一つ解せないことがある。
本物の山田は一体どこに消えたのだろうか。
おそらく一番あの場を楽しんでいたのは隠れて見てた山田に違いない!
あの糞ガキども+『山田』は今も指名手配中じゃああ!!絶対に許さない!!だがDは許そう。